🌱 モンサント社「ラウンドアップ」訴訟
― 世界で問題視される除草剤が、なぜ日本では今も売られているのか? ―
近年、世界中で大きな議論を呼んでいるのが、
モンサント社(現バイエル)の除草剤「ラウンドアップ」です。
その主成分である グリホサート を巡り、
アメリカでは複数の裁判で「健康被害の可能性がある」として
メーカー側が賠償を命じられるケースが相次ぎました。
カリフォルニア州で高額の賠償判決
複数の原告が「発がん性の可能性」を訴え
EUでは規制や使用禁止の動きが拡大
ラウンドアップは今、
世界で最も議論されている農薬のひとつです。
では、なぜ日本では今もホームセンターに並び、普通に販売されているのでしょうか?
■ 日本でまだ売られている理由
日本で販売が続いている背景には、いくつかの要因があります。
① 国が「直ちに健康リスクは確認されていない」と判断している
日本の規制当局は、
世界の判断とは別に「規制値以内なら問題なし」としています。
そのため、
禁止に踏み切る段階ではないというスタンスです。
② 農業が除草剤に依存してきた歴史
日本の農業は長年、
広大な農地の雑草対策を除草剤に頼ってきました。
急に禁止すると、
作業時間の爆増
農家さんの負担
収量の低下
…などが起こるため、「禁止すると困る」という声も根強いのが現実です。
③ 経済優先の社会構造
農薬は
作業効率
コスト削減
大量生産
を可能にするため、
経済的には非常に効率が良いものとして扱われてきました。
「効率」や「安さ」を最優先する社会の仕組みが、農薬の継続使用を後押ししていると言えます。
■ 世界の流れと、日本の“遅れ”
世界では、グリホサートの規制が強まっています。
フランス → 禁止方針
ドイツ → 段階的廃止
オーストリア → 国として禁止
米国 → 裁判で製造企業が相次ぎ敗訴
一方の日本では、
基準の緩和や使用量の増加が続き、専門家から懸念の声が上がっています。
■ エコビレッジがこの問題を取り上げる理由
エコビレッジが目指しているのは、
単なる「農業」ではなく、
**“命を守るための農業”
“自然と共生するための農業”** です。
館山エコビレッジでは、
農薬も化学肥料も一切使わない「無農薬・無肥料」農法で野菜を育てています。
これは、
健康のため
土と水を守るため
次の世代に安全な環境を渡すため
自分たちの暮らしを自然と調和させるため
という、明確な目的があるからです。
また、
山の山菜
海で釣れる魚
鶏の卵
など、自然の恵みをそのまま食卓に取り入れる“自給の食生活”も大切にしています。
■ 「農薬に頼らない暮らし」は不安を煽るためではない
館山エコビレッジが伝えたいのは、
誰かを批判することではなく、
「安心できる食べ物を、自分たちの手でつくれる暮らしがある」
という希望です。
ラウンドアップの問題は、
ただの農薬の話ではなく、
食の安全
環境
子どもたちの未来
命を守る暮らし
すべてに関わる問題だからこそ、真剣に向き合う価値があります。
■ 最後に
「なぜ日本ではまだ売られているのか?」
その背景には、
経済優先の社会と、本当の豊かさのズレがあります。
しかし、私たちは選べます。
自分で育てた野菜
無農薬無肥料の食卓
自然と調和した暮らし
外部の化学物質に頼らない生活
エコビレッジが提案するのは、
自然の力で生きていける、未来にやさしい暮らし。
それは、不安を減らし、
“本来の人間の姿に戻るための選択肢”です
